原木シイタケの安全性

原木しいたけの栽培に農薬は使われているのか?

 しいたけの成長過程中で、しいたけ自体に農薬を使用することはありません。
しかし、しいたけの菌を原木に接種し、栽培していくうえで雑菌が繁殖しそうになったときに、殺菌剤を原木に使用基準に従って使用することがあります。
必ず栽培上使用するというのではなく、雑菌繁殖の恐れがあるときにだけ使用しています。

 原木しいたけ栽培に使用できる殺菌剤は、ベノミル剤(きのこ用ベンレート)とチアベンタゾール剤(ビオガード液剤)の二種類だけで、しいたけ菌を侵害するトリコデルマ菌(抗生物質を作り出す放線菌の一種)の防除を目的としています。この害菌は、しいたけ種菌を接種した直後や、管理不足で菌の活力を弱らせてしまった場合に発生しやすく、大きな被害を与えることがあります。

 原木生しいたけは、適切な管理を怠らない限り、農薬を使う必要はありません。
不適切な栽培によって発生した害菌や害虫に対して、数少ない許可農薬から選択して、仕方なく使用する稀な場合を除けば、原木しいたけは無農薬で栽培することは可能だと思います。。

 当農園では、しいたけ自体に農薬は一切使用していません。
雑菌予防として、原木搬入時(翌年12月)とシイタケ菌接種後(本年3月)の2回 ベノミル剤(きのこ用ベンレート)を使用しています。
安心きのこ生産マニュアル

 平成15年7月1日、「安心きのこ生産マニュアル」が公表されました。これは、きのこ類の安全な栽培方法を検討してきた「きのこ安全システム委員会」がまとめたもので、食品への不信感が増大している中で、皆さんに「安心・安全なきのこ」を提供するための指針にしようとするものです。

 「安心きのこ生産マニュアル」はどなたでも手に入れることができます。
連絡先は、全国食用きのこ種菌協会事務局
TEL & FAX: 03-3241-3094
価格は一冊2,000円(消費税込み・送料別)です。




お問い合わせは、北井農園 代表 北井 友章まで
〒069-1212 北海道夕張郡由仁町山桝798番地
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